今日はおいしいに12時に集合。
行く途中でみかおちゃんがたくさん買い物袋をもってバイクで店に向かう姿をみる。
今日は貸切で誕生日会があるらしい。店内はいつもと少し違った雰囲気に飾られている。祝いの料理やお菓子が次々と作られていく様子。
糸川さんは新品の草刈機を購入していた。前の草刈機はエンジンがもうだめなようで、修理してもすぐまた動かなくなる。内部の爆発が連続して続かないらしい。
三宅八幡に行く途中、自転車に乗った女性が白川通りを走っている。
知人だったらしく、糸川さんが「おおい」と声をかけるが、何か呼ばれたかな?って感じの反応を示すものの、気づかず行き違う。軽トラは同じなのが多いから、風景にまじってしまって、気づかれにくいらしい。
夏野菜の植える時期について訊く。
夏野菜を早く植えたい場合、温室や温度を確保した状態で始めてもいい時期だとのこと。ただし、ポットのものは根がポット内で渦巻くような状態になり、露地蒔きより育ちが弱いらしい。露地蒔きは、ゴールデンウィークごろが適期らしい。それまでに植えて、もし霜がきたり、一日だけ夜の気温がぐっとさがると夏野菜はだめになってしまう。自給の観点からは、時期をずらし、早めのもの、5月のもの、その後のもの、など3回や4回にわけて植える。
今年は新しい土地のケア、そして今まである田畑の管理など、大変忙しくなる。伊賀の畑などは、やるときは集めて人数を集めて、1日でやってしまうようなかたちをとりたいと言われていた。
今日は雨が少し不安だった。天気予報では強い雨がふる可能性もあるとのことだった。三宅八幡に着くころには、また少し空が暗くなっていた。土地の借り主であるきよみさんがもう来られていて、あぜをつくっていた。
軽トラからお弁当、カレー、クワ類、草刈機、耕運機、生ごみが入ったバケツなどおろす。おろした後は、車すを少し離れた道路におく。現在は、土地のすぐ横にずっとおけない状況だ。
今日は、田んぼの水入れをする。田んぼの生態系にいちはやく近づけることは重要とのこと。でもその前にやることがある。それは、何千本とはえたツクシの収穫。とても3人で採り切れる量ではないが、とりあえず20分ぐらいとる。底の浅い籠はすぐいっぱいになった。
そして、次に田んぼに水を入れるため、水路を開く。水路跡は、土と石で埋められていたが、それをスコップで描きだし、そして水路を石や土、バケツでせきとめ、水が田んぼに入るようにする。せきとめるとき、ただ土や石を盛っただけだと水は漏れていたが、上から踏んで固めると漏れる水はほぼなくなった。
糸川さんは、田んぼの横の畑に耕運機をかけている。根がすごいので、まず耕運機をかけてから畝づくりをする予定だ。せき止めを糸川さんに見てもらったらOKだったようだ。次の作業はあぜ塗り。田んぼと畑の間にあぜが作られている。ひらぐわで土と水を押しつけるようにして、固めていく。この作業はとりあえず今日一回やって、その後またやるとのこと。
水は水路からちょろちょろと入っている。だが見える水だけでなく、見えないところからも浸透しているので、畑の低いところからだんだんと水面が現れてくるのが印象に残った。
次は、糸川さんが新品の草刈機で刈った草を集め、通路にまとめる。草はそのままにせず、一旦集めておくようだ。集めると、次は畑部分ギシギシ(ニンジンのような根があって生命力が強い雑草)をスコップで掘るように指示を受ける。3本ぐらい掘って、畑の外に投げると、糸川さんが「おなかぺこぺこやな」と言い、ご飯の時間になった。
きよみさんはもう食べているので、僕と糸川さんが食べる。玄米ごはん、ブロッコリー炒め、豆腐カレーをいただく。うまい。糸川さんは、タッパーに半分ぐらいのご飯が残った状態でご飯終了。僕は全部いただく。
さて作業再開。きよみさんは、田畑に残っているプラスチックのゴミを拾う。僕は、草刈機をやってほしいとまず言われたが、初めてだと伝えると、ちょっと今日のは難しいので、耕運機のほうをまかされることになった。耕運機、なかなかうまく操るのは難しい。耕せないまま進んでしまったり、耕されない隙間が残ったりする。1時間ほどだろうか、汗だくになるが、進みは遅々としたものだった。近所のおばちゃんが、あいさつをして、畑はいつもはさらっと湿気がないこと、ジャガイモは湿気には弱いことなどを話される。
糸川さんはその間、田んぼのほうの草刈をされる。1時間ほどやって、耕運機を交代。僕は、畝作りに入る。畝は、120センチの畝に対し、左右に60センチの通路をつくる。メジャーを糸川さんがわたしてくれる。メジャーではかり、木の棒をたてて、目印にする。最初通路を作るのをスコップでやっていたが、その後糸川さんに「備中ぐわでいいよ」といわれ、備中にする。スコップだと直角に近く畝をつくれるが、時間がかかる。備中だと割りとはやい。あぜをやっていたきよみさんもあぜ塗りを終え、うね作りを一緒にやる。
きよみさんに「しばらくあわなかったら、貫禄がついたね」といわれる。何かそう言われるのは2人目なので、貫禄かー、と思う。体重的にはちょっと前よりはやせているのだけど、ひげ生やしたりしているからかな。
きよみさんと一緒にどんどんと畝をつくっていく。糸川さんは、畑の耕運機を終え、田んぼのほうにとりかかる。耕運機にさらに田んぼ用の横長の車輪をひっつけて、田んぼを耕していく。もう水面は大分あがっている。糸川さんはさらに用水路の上流のせき止めを外したので、入ってくる水の音が大きくなった。
ただあぜをこえて、畑のほうにも水がきているようで、どんどん土がどろどろになって、畝がつくりにくくなっている。糸川さんに「どんどん湿気てるようです」と告げる。田んぼからだけでなく、別の側面からも水は入ってきているようだとのこと。水を排出するところが現在まだ決まっていない。うってつけのところがあるのだが、地元の人がそこを使うなというのだ。使ったらいけない理由がわからないのだが、土地の人の言うことをきかないわけにもいかず、なかなか難しい。
通路をほり、その土を畝部分にあげる。それをどんどんと続けていく。120センチの畝を4つほどつくったところで、ぽつぽつと雨が降り出したので、今日の作業は終了。17時45分ぐらいかな。まだ外は明るい。遠くの空は晴れていて、少しオレンジがかっている。いい夕だ。
糸川さんが、最後に水路のケアをする。水がちゃんと流れるように、排出されるところを少し低く、水をいれるところを少し高くする。水がどんどん来ても、一応通り抜けていくように。水面の高さは一定なので、高さの判断は、水面を基準にすれば間違わずに判断できる。
田んぼの周りにはあぜが出来た。しかし、もぐらの穴などがある場合も多々あり、その場合は水が徐々に漏れ出し、穴がさらにひろがり、一気に水が流れ出すこともあるらしい。下には田んぼや駐車場があり、そこに水がどんどん入ってしまうとその場所の人に迷惑をかけてしまう。穴がわかれば、それをつぶしていく。
荷物を車に積んで、おいしいへ。田んぼや畑の収穫物の配分のことなどを車中で話す。おいしいにかえると、店はいい感じに会場設定されていた。糸川さんに礼を言って、つくしをもって、店を後にする。来週もまた作業が必要だ。